スワヒリ亭こゆう

ファースト・マンのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
1.7
ディミアン・チャゼル監督作品という事で凄く期待してわざわざIMAXで観たんです。
がしかし、めちゃめちゃつまんなかった…

そもそもアポロ計画の月面着陸自体、曰く付きなのにわざわざ映画化する意味あるのかな?って思ってたんですけど、僕は本作観てやっぱりキューブリックが撮った映像なのかなって思ってしまいました。
それくらいドラマが全く無かった。
面白くない男ですねアームストロングって…
映画観た後に調べたらめっちゃ無口で感情を表に出さない男だったらしいですが、それにしても酷くないですか?


あまりにも面白くないから一人称で撮ってる感じもありました。アームストロングの表情よりも彼の視線で感情を描いてる感じがありました。
ドラクエの主人公みたいな感じですね。
そして兎に角、アップが多いのも代わり映えせず映画が面白くない要因になってますね。

映像はわざとでしょうか…
スターウォーズの頃のようなSF映画でした。最新技術ではないように感じました。
宇宙船の中からの映像ばかりで、外から宇宙船を撮るといった事はしてません。
CGを使わずにアナログにこだわったのかな?と思います。
それが本当にハマってなくて僕にしてはこの手のSF映画では珍しく厳しめの評価になってしまいました。


アームストロングが月へ向かう前日、アームストロングの奥さんが子供になんか言葉をかけろって言うんです。
かなり怒ってました。
確かに死ぬかもしれないミッションを明日に控えて子供に何も言わないのは意味不明だし、映画としても何それ?ってなりますね。
そのくらい、アームストロングは感情を表に出さないっていう演出と、月に向かう事への緊張を煽ってるんでしょう。
……でも月へ行って無事に帰ってくること、コッチは全部知ってるから‼️
何を言ってんのかな?って感じでしたよ。
例えば月に向かう途中でトラブルがあったけど何とかミッション成功っていうストーリーだとしても、コッチは結果は知ってるから‼️


どうしようもない映画でした。
ディミアン・チャゼルの次回作はせめて自分の脚本を監督してほしいです。
それとスピルバーグとは縁を切った方がいいですね。
合わない組み合わせだと思いました。
映画を観終わって製作総指揮にスピルバーグの名前を見つけた時に本作がつまらない事に妙に納得しました。