よう

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書のようのレビュー・感想・評価

4.5
(再鑑賞)
機密文書をめぐる政治話で、割と地味な人物にスポットを当てているのに、メリル・ストリープ&トム・ハンクスってのもあるが、一流のエンタメドラマになってるのがすごい。

基本的にずっと会話してるだけの映画とはいえ、細かくカット割って見せる所もあれば、一人の人物をずっと追っていくショットもあって、緩急がある。
記事を載せる載せないの決断をケイが最初にする時にカメラがゆっくり寄っていくだけでゾクゾクする。
輪転機が回って新聞が出来ていく過程では、ジョン・ウィリアムズの音楽も相まって高揚する。
前半は劇伴が流れる箇所が少なく、流れてもうっすら聴こえるってバランスだけに、クライマックスに差し掛かってからの音楽は盛り上げてくれる。
他の新聞たちが続いたことを示す場面での二人の誇らしい腕組みも上がる。
ニクソンの見せ方もナイス。

報道の自由をテーマにしつつ、仕事における女性の立場についても描かれていて、ケイのパートだけでもドラマとして面白い。
その他の女性の登場人物もそれぞれにいい。
裁判所から出る彼女を憧れ混じりで見つめる女性たちのショットにも感動する。
よう

よう