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ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションのikustatinoのレビュー・感想・評価

4.0
「ANEMONE 交響詩篇 エウレカセブン」

負うべき、贖うべき、償うべき
そういった事が複雑に絡み合った世界で
見られる夢も冷めてしまった
僕らはどこから来たのか
僕らは何者か
僕らは何処へ行くのか

"滅ぶに値する世界なんて存在しない、未来を救ってくれ。アネモネ"
そんな言葉がスッと胸に落ちる。
これは時代と闘う今の映画。

思えばエウレカセブンは初めからタイムリーでキャッチーな作品だった。
沢山の痛みを伴いながらも少年と少女の出会いが大人の事情を蹴散らす爽快感。
ともするとその後の続編達も設定や次元を改変し、時代の世相を反映させながら時々の「大人の事情を蹴散らす」闘いをしてきたように思う。
奇しくも沢山の痛みを伴いながらの迷走が作品に新しい違う価値を生みつつあるように思う。

理屈はさて置きエウレカセブンの大きな魅力の1つとして"色んなポップカルチャーに明るいお洒落さ"がある訳だが今回はやられた!
まさか劇中で坂本龍一のバレー・メカニックのカヴァーが聴けるなんて…
なんで誰も教えてくれないんだ!

ハイエヴォリューションシリーズも来年で最後…どんな終わり方をするにしても時代や世相、大人の事情を蹴散らしてくれ!!
アネモネ、エウレカ!!
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