keith中村

ラプラスの魔女のkeith中村のレビュー・感想・評価

ラプラスの魔女(2018年製作の映画)
3.0
2018.5.31Facebook投稿から転記
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「ラプラスの魔女」鑑賞
 
 いやぁ! これは凄い!! 凄すぎる!!!
 話ぜんぜんわかんない。意味不明。いろいろすごい。
 
 東野圭吾原作という以外の予備知識なしでの鑑賞。原作未読。
 予告篇観ると、謎解き・犯人(広瀬すずちゃんだと予測される)のトリック崩しだと思うじゃないですか。
 もう、そんなこと全然ない。
 櫻井翔くん探偵役ですらない。何もしてない。
 
 豪華キャストだけど、みんな何もしてない。
 志田未来ちゃんもサトエリも高嶋弟さんも何もしてない。
 
 未来を予測できる人が出てくる映画だけど、そもそもこの映画の展開が微塵も予測不可能!
 メタ、なのか? こ、こ、こ、これは客も巻き込んだメタ映画なのか!?(多分違う)
 
 結構すごかったセリフは次のもの。
 トヨエツが映画監督の役で登場するんだけれど、その形容が「百年に一人の映画監督」。
 ちょっとかなり凄いことになっている。
 リュミエール兄弟から数えても映画って百年ちょっとだよね。
 百年に一人ということは、黒澤も溝口も違うくて、パルムドール獲った是枝さんもいなくて、この映画のトヨエツだけ? みたいな?
 あと「観客に媚びない名監督」みたいなことも言ってた。
 何だ、この映画。
 
 次にものすごいことになっているセリフがこれ。
 終盤で福士蒼汰くんが広瀬すずちゃんに説得される場面があるんだけど、自分の聞き間違えでなければ、説得を聞き終わった蒼汰くん、「話はそれだけだ!」と言ってました。
 え? 今、聞き役だったよね。ずっと話してたのすずちゃんだよね。
 そこは「話はそれだけか?」だろ?。
 
 これは、ほら、あれですわ。吉本新喜劇の安尾信乃助。
「お邪魔しますか?」「なんで疑問形やねん」
「私、ここにいるんですか?」「そこは『か』要らんやろ」
 
 あと、リリーさん、投げてたなぁ。やる気なかったなぁ。1オングストロームもなかった。
 ますます「万引き家族」との落差が楽しみになってきたぞ~!
 
 劇場内で鼾や欠伸があり得ない程たくさん聞こえる中、エンドロールが始まると、暗い中いそいそ・ぞろぞろと席を立つ観客たち。
 んだがしかし、自分は絶対立たないと誓った。
 この映画の最高責任者であり、最大の戦犯である監督の名前を確認するまでは、絶対に立たないぞと思っていたら、最後に出ましたわ。
「監督 三池崇史」。
 
 あっ。なるほど。三池監督なら仕方がない。
 そうかそうか。仕様がないしょうがない、と踊りながら家に帰りました。
 
 劇中で言ってた通り、観客に全然媚びない映画でした。
 おススメですか?
 なんで疑問形やねん。