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モーガン夫人の秘密のtorakoaのレビュー・感想・評価

モーガン夫人の秘密(2019年製作の映画)
2.8
戦後まもないドイツ。空襲で息子を亡くし癒えぬ傷を抱えた英国人主人公が、戦後処理に追われ傷を分かち合えない軍人の夫と共に軍が接収したドイツ人邸宅に住む。ドイツ嫌悪を隠しもしない主人公は、屋根裏に間借り的に住まうこととなった邸の主にも嫌悪感を抱いていたが、彼も愛する者を失った傷を持つことを知り――といった話。
原題aftermath:(災害・戦争・大事件などの)余波、結果、後遺症、痛手
作品内容に合った原題で、邦題は物凄く的外れかつ陳腐だと思う。

悲劇のヒロインに浸っているような不満ばかりの主人公に好感が持てず感情移入もし難く、話はラストあたり何だそりゃ。娘の扱いが中途半端なのがよくないな。旦那も情人もそれぞれ程よくいい男で、この主人公には勿体ない気がした。容姿以外の魅力が薄い。
もうちょっとどうにかならなかったのかと言いたくなる作品だが、ドイツ人がいかに毛嫌いされていたか特に考えたことはなかったので、そういう意味では観てよかったと思う。その面からすると特典映像の未公開シーンに削るべきじゃなかったのでは?と思う場面があり、残念な作品だなと改めて思ったりした(レンタルBD)。
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