さとし

ザ・フォーリナー/復讐者のさとしのレビュー・感想・評価

ザ・フォーリナー/復讐者(2017年製作の映画)
3.7
アジアが生んだ最強のアクションスター・ジャッキー チェン!
アイルランドが生んだ5代目ジェイムズ ボンド・ピアース ブロズナン!
この二人がついに夢の対決!
と思われましたが、残念ながら作品自体は意外と地味でなんですが、面白い作品となってしまいました。

というのも今回のジャッキーは得意のカンフーは控えめで苦手とする演技力や英語力を使わなきゃらならないのである意味絶体絶命!一方のブロズナンは今回は得意のイカれたオヤジぶりは若干控えめでしたね。得意のスパイ系の作品ではなく今作はテロリスト系なので「スパイ レジェンド」と比較するとかなり押さえてます。

前半はジャッキーが娘の無念を晴らそうと奮闘するのですが、政府機関は取り入ってくれず交渉術や爆弾を製造で対抗していきます。一方のブロズナンは
こういう役が最近増えていますね。「さよなら、僕のマンハッタン」同様にちょっといやな奴ぶりが健在です。

監督は「カジノ ロワイヤル」のマーテイン キャンベル。彼もこの二人の個性を存分に発揮させようと頑張ってはいるのですが、なかなか脚本がそうはさせてくれません。後半は二人の得意分野が少し発揮されるような感じですが、もう少し話の持っていきかたが、上手いとよかったかなと思います。

だってジャッキーとブロズナン両方同じ作品に出演するなんてこんな機会はありませんから実に勿体なかったです。もう正義のジャッキーと悪のブロズナンで最初からいいじゃないですかね。「フェイス/オフ」を見習うべきです。

それからダブル不倫の代償は大きいですね。不倫は許せんと言う立場なのでしょうね。あと何でジャッキーは政府内部の人間が怪しいとどの段階で分かったのでしょうかね。そこはよくわからなかったです。あと女性キャラに対しては容赦無く殺されると言うのも特徴ですね。だって今作を生き残った女性キャラっておそらくジャッキーの奥さんとあのショートカットの女性だけだったような気がします。バッサバッサ女性キャラが殺されてるので扱いが昔と変わったなと言う感じです。

あとやたら爆破が多かったですね。車に農家に2代バスと派手にやっちゃっていますね。アクション好きは前半眠って後半の展開に期待してください。

とにかく二人の主演の魅力を十分に生かしきっていない感じで消化不良を起こしました。面白かったですけどね。誰もジャッキーのベッドシーンは見たくないようにブロズナンのカンフーを・・・あっそれはある意味見たいかも・・・。
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