ホイットモア大統領

ポリス・ストーリー/REBORNのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ポリス・ストーリー/REBORN(2017年製作の映画)
3.6
この時期恒例、年末のジャッキー映画。
そして、今年1番の闇鍋映画でした。

そもそも…

“『ポリス・ストーリー』ではない。”

原題:『Bleeding Steel』。
確かに警察官の役だが、警察と呼べる活躍はOPと中盤に少しだけで、後はジャッキーのコスプレ大会と化していた!中でもお気に入りは配膳係のおっちゃんコスプレ!
また、主題歌は「英雄故事」のセルフ・カヴァーだが、これも単なる企画物なのではないかと思う。

「じゃあ面白くないか?」と問われれば、「面白かった」と答えよう笑
この気持ち…、例えるなら『ターミネーター:新起動』のそれに近い。

まず本作はSF映画である。『ターミネーター』、『スター・ウォーズ』、『アイアンマン』と、監督の “好き” が詰まりまくって大渋滞している。中でもストーリーは違えど、設定はあの『ユニバーサル・ソルジャー』だ。しかも悪の親玉は、OPから『殺戮の黙示録』におけるヴァン・ダムのフェイス・メイクを丸パクリする気合の入りよう!

そして、そのOPの銃撃戦と本物の爆破は、10年代を代表する迫力があった。加えて、ジャッキー隊長を補佐するスー役のエリカ・シアホウの脚技は必見!この人、脚本も担当しており、よっぽどのヴァン・ダム好きだなと見た!!

さらに筋肉といえば、ジャッキーは素性の知れない若者の両手をそれぞれチェストプレスに手錠で繋ぎ、「筋トレしたら自由になるよ。」という謎の根性論を展開。しかも、若者無視でその場を爆破。狂ってるとしか思えない笑

でも、ジャッキーが不死身過ぎてT-1000のようだとか、唐突な宇宙船だとか、敵組織の資金源と構成が謎だとか、ツッコむとキリがないので、ただただこの闇鍋に身を浸しましょう。
最後に「英雄故事(2017)」が聞けたので、なんだかんだニコニコして帰りました笑