いよら

デトロイトのいよらのネタバレレビュー・内容・結末

デトロイト(2017年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

過去鑑賞作。
1967年に実際に起きた事件を元に作られた作品です。

これを見たときに思ったのは、アメリカの差別意識について、でしょうか?この事件自体はもう50年前の出来事であって、この時代だから、黒人への差別も大きかったっていうのもあると思います。
警察の青年の黒人に対する意識には辟易します。彼だけじゃなくて、それ以外にも根本ではそう思っている人もいるんでしょう。はっきり態度に示すわけじゃないけど。
そんな差別が強い時代の話ではあります。

でも、これは昔のこと、って一蹴できないなとも思います。トランプ政権では白人至上主義でしたから、この時代のように、白人の黒人への見下した態度っていうのはあると思います。そういう意味では、政権に一石を投じるような作品だなって思います。

暴動が起きて無法化しているようなところであっても、あんな風に力で押さえつけるのは間違っていると思います。

確かにね、遊びであってもあんな緊迫したところで、オモチャのピストル鳴らすなんてのはバカなことだと思うので、黒人の彼らに全く非がないといったらそうとも言えないんですけど、でも、あんな風に脅すのは違う!恐怖で支配するとか。あまつさえ、抵抗もしていないのに撃ち殺すとか。(あれは、もう黒人に対して始めから差別意識持ってたとしか思えない)口封じのために殺すとか。応援の警察とか、州兵の判断とかも、関わりたくないのが見えます。極め付けは、裁判の時の弁護士の態度。これだけ証拠があって証言もあるのに、証言者に前科があるからって無効にしたりとか、嫌味な言い方ですっごく嫌な奴でした。しかも警察の罪は裁かれず、って、えーっ!!??でした。
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