勝ったのは農民だ

ボヘミアン・ラプソディの勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

自分は、Queenに一般人程度かそれ以下の知識しかありません。
曲を聞けば「あぁ、この曲もQueenか。」って気づくこともありますが、せいぜい、
「We will rock you」
「We are the champion」
「Bohemian Rhapsody」
くらいしか知りませんでした。

劇中でバンド名にチラッと触れていますが、なんでバンド名も男なのに「King」じゃなくて「Queen」なのか、気になっていたくらいです。👸


だから、Queenの熱烈なファンや、この映画を文句なく楽しんだという人には申し訳ありませんが、無知な自分が観た率直な感想は、好きだけど世間で騒がれているほどは自分にはハマりませんでした。🙇🏻‍♂️




特に、映画前半はどう考えても説明不足としか思えない脚本です。おそらく脚本家も「観客もこんくらいは知ってて当然だ」という前提で作っているはずです。
それが無知な自分にはマイナスでした。

❶「才能のある奴がそのまま世間に認められて成功する話」を観てもイマイチ感情移入出来ません。

❷それと「才能があるがゆえに破天荒な生活を送る」ということもよくある偉人のエピソードだと思います。
自分が勝新太郎さんや横山やすしさんに持つイメージもそんな感じです。

❸売り込み方や契約の面でプロデューサーとの衝突や、バンド内での仲間との対立なんて、音楽の世界では全然珍しいこととは思えません。だからそこまで興味をそそられませんでした。

❹そして、LGBTの問題にそこまで自分は関心がなかったのも良くなかったかもしれません。当時、イギリスにおいてどれくらいの偏見があって、それに苦労したのかがイマイチ描かれている気がしませんでした。👫




ただ後半のラスト30〜40分ぐらいの「ライブエイドに至るまでの人間模様」と「ライブエイド本番の会場の熱狂」。これでだいぶ自分は心を鷲掴みにされた感じです。⤴️

①ライブの迫力は凄いと思いました。これは家でDVDを観ても味わえないと思います。全編通して、特に映画序盤と最後のライブですが、あの爆音は映画館で観ないと伝わりません。🎧


②あと、個人的に好きなのは主人公が堅物な親父に認められるシーン。
"善い思い 善い言葉 善い行い"(でしたっけ?)を、主人公がするわけですが、「世間一般の常識とは全然違うけど、自分なりのやり方で人に役に立つ、正しい行いをする。そしてそれが認められるシーン」って、自分の大好物です😿

欲を言えば、ライブ・エイドをTVで見るところで、母親の表情もいいですが、父親の表情ももっと映して欲しかったです。


③フレディ・マーキュリー以外の3人のメンバーの懐の深さも好きです。後半、彼らにあることを伝えるシーンもグッと来ました。

④あと、気づいた人も多いと思いますが、主人公がある重大な決断をするくだりで、あの家の玄関に日本の御守護のお札が貼られていました。
多分、金閣寺だったと思います。ちょっとテンション上がりました。


色々言いましたが、自分はストーリーに不満もあるけど劇場で観たことは後悔していません。
映画館で観た満足感で上記のスコアにしました。もしこれを家でDVDで観たなら、スコアはもう少し低いと思います。