じょにー

X-MEN:ダーク・フェニックスのじょにーのレビュー・感想・評価

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)
3.8
X-MENシリーズ。ついに完走しました。
1週間もかけず足早に駆け抜けた身だけどまずは、19年間お疲れ様でした。

すごいよ19年って。
これが最後か・・・。X-MENはだんだんおもしろくなっていくシリーズだなあと思っていた所でこのラスト。複雑な気分。笑
やっぱりアポカリプスの方が"締め"感は強かったな。まあこれがエンドゲームの2ヶ月後に上映されたら評価も厳しくなるよね。

序盤は最高だった。ああ、彼らはやっと勝ち取ったんだなって・・・。権利を、場所を、信頼を。
危機を察知するプロフェッサー、現場に身を置き指示するミスティーク。各キャラの連携も段違いにレベルアップしてて、組織として動くX-MENってこんなにかっこいいのか。これが見たかったなって。

でもだんだん尻すぼみに・・・。うーん、キャラが死なないと盛り上げられないのかな?笑いの要素がまったくないのもそう感じた一因だと思う。個人的には、笑えすぎる作品よりへたに悲しすぎる作品の方が軽く見えてくるんですよね。
この1作なりのテーマはあるけど、繰り返し同じこと言うだけだし広がらないし。物語の骨子の扱いがやっぱり雑なんだよな・・・。

敵でも味方でも1mmも格落ちしない信念の男、マグニートーのありえん頼もしさにはシビれるし、カートの決意と変化を見れたのは嬉しかった。スコットも出番多くて良かったね。
クイックシルバーは・・・途中退場は良いとして、残されたパーソナルなドラマまで語るヒマはちょっとなかったか。プロフェッサーの完璧でない一面が見れたのはむしろ人間らしくて好きなんだけど、最後に良いところも見たかったな。

良くも悪くも愚直。不器用で真っ直ぐなシリーズだったなというのが10作走破しての感想です。
X-MENとアベンジャーズの共演というマーベルファンの究極の夢はまだ叶ってない。MCUフェーズ5、6では引くほど新作が作られるし2024年にはファンタスティック4もやる(これもリブートしすぎて心配だけど)。
それにダークフェニックスのこの感じならまだ全然続編つくれるだろうし。それは無いか。
どんな形でもいい。いつか道と道が交わることを気長に夢見てるよ。
じょにー

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