このレビューはネタバレを含みます
見ると一週間後に死ぬというビデオの呪いを解くために奔走する男女(元夫婦)の話。ビデオを作った本人は、過去に超能力で世間を騒がせた山村志津子の娘貞子であり、実の父親である伊熊平八郎に殺されて井戸に放り投げられてしまう。その怨念がビデオテープに焼き付けられ、その呪いはテープをダビングをして別の誰かに見せることで解くことができる。
映画を鑑賞後、今まで読んだことのなかった原作を初めて読んだ。浅川が男性であることや、高山がもっと奇天烈な人物であること、高山と高野舞の関係性、貞子の人物像など、原作は映画とは比較にならないほど面白かった。
そしてこれほどの長編を、こんなにも上手にまとめて貞子の恐怖を表した映画も、別作品と考えと、非常によくできた映画作品である。
そして、井戸から這い上がり、テレビから貞子が出てくるという発想は原作にはなく、映画独自のものである。よく考えたと思う。
やはり言わずと知れた名作。まさにこの映画が、今の日本ホラーの原点を作ったと言っても過言ではないと私は思う。