Aya

女教師 シークレット・レッスンのAyaのレビュー・感想・評価

3.3
#twcn

キム・ハヌル女史が男子校の臨時教員だとう?!私も習いたいわ!!
しかし、くっそコレ、ジャケットから想像した話と違うじゃねーか!

2015年作品なんだ・・・。

超ギリギリ386世代のキム・テヨン監督作品。
「少女たちの遺言」では先に売れたミン・ギュドンと参加したりオムニバス作品が多く、正式には脚本・監督で青龍賞も大韓賞も両方獲った2006年の「家族の誕生」が初監督になるかな?

「レイトオータム」の監督であり、「レイトオータム」のタン・ウェイと結婚したという・・・キャリアは遅咲きながら、何と充実したプライベートなんや!!

そこそこ不当な契約で教鞭の職を得た。
なぜか女性が多い職場なのに女性だということで、恐ろしいパワハラ。

正規教員と臨時教員が差別されまくりの学校で出産した正規教員の代わりに担任を任される。
家に帰れば自称作家のニートの夫が「飯はまだか?」

地獄。

※ちなみに韓国は部活動がある高校は稀で、授業が夕方に終わって給食を挟んでまた「自習」という名の休めない補講が夜21時か22時くらいまであるのが普通。プラス塾に行ったりするからヤバいと思う。
教える教師もそらヤバいわ。
てか授業中にスマホ見てるのもヤバい。

そこに理事長の娘というだけで本来はキム・ハヌル女史が採用されるはずだった正規雇用の枠に、大学の後輩で同じ化学教師ユ・イニョンがやってくる。
ユ・イニョンてテレビが中心だからか、なんでか映画ではほとんどギャラもらって仕事してないのなんで・・。

自分より若く、後ろ盾もあり気立てもよく、男教師に人気のユ・イニョンはキム・ハヌル女史に懐いている。
韓国人パーソナルスペース近いし、先輩後輩仲良いから、この懐き方は全然普通。
だからってみんなの前で「記憶にございません」はちと言い過ぎかと。

仲良くなりたくて誘った食事も、プレゼントもすべて癪に障る様子でブチぎれるハヌル女史はいつもの明るいお姉さんと違い、ヒステリーか八つ当たりにしか見えないので、ユ・イニョン超かわいそう。

ハヌル女史のクラスには、貧乏だがバレエの天才ジェハがいる。
いつものように許可なく自習をサボり、飲んだくれているジェハにいきなりキッスされても全く動じない。

何もかもに意欲をなくし、疲れまくっている不幸の塊のようなハヌル女史。
ユ・イニョンが教師だからってどんな服装しようが本人の自由じゃん。親が理事長でも阿らない!って時代錯誤なのハヌル女史じゃん。

そして、決定の一打、ユ・イニョンがバレエ少年ジェハと校内でのセックスを目撃してしまう。
ハヌル女史はユ・イニョンを脅しにかかり、ジェハには専門的なレッスンを受けさせる。
つまり嫉妬していたわけだ。
そしてハヌル女史もジェハへの想いか、ユ・イニョンへの嫉妬心か、ジェハと関係を持つようになり、来たるコンクールへ期待を寄せる。

くそうスケコマシめ!

しかしジェハにはある思惑があった・・・。

うおう怖いやつだぜ!

スケコマシめ!
(2回言ったw)

でもこのスケコマシ(あ、ジェハのことですw)の言ってることは正しい。

ハヌル女史は教師であることで自身を納得させ、教師であることで痛い目を見る。
ユ・イニョンの言ってることも間違ってない。

くっそコレ、ジャケットから想像した話と違うじゃねーか!
百合百合したかったのに!
진짜 우케は私じゃね?

でも、後半楽しくなったからいいや。
誰も幸せにならないし、誰の救いにもならないSEXシーンが出てくるけど。
それでも
元気なスケコマシ。

そしてスケコマシの言うことはひどいけど、芯をついてる。
子供ながら、信じるもののために愛するもののために努力しただけだ。
なんかスケコマシかわいそうになっちゃった。
彼が唯一の被害者だよ。
いや、全員不幸になるのでみんな被害者か。

いや?!
少なくとも大人2人はお前らが悪いよ!!
スケコマシに謝れよ!

でもハヌル女史は不幸な演技より笑顔が似合うと思います。
笑顔の作品が見たい。

Aya

Aya