滝和也

マンマ・ミーア! ヒア・ウィー・ゴーの滝和也のレビュー・感想・評価

3.9
太陽。
風、海、大地
そして歌。

家族。

「マンマ・ミーア 
ヒア・ウィー・ゴー」

前作から10年、ABBAの軽やかな歌と共に帰ってきました天真爛漫、快活明朗、とにかく明るくてハッピーなミュージカル(^^)

主人公ドナの若き日、前回はチラッと語られた娘ソフィの誕生のストーリーと現在、ホテルリニューアルオープンの数日をクロスオーバーさせた作品に仕上がってます。これ…ゴッドファーザーpart2と同じ作り(笑)意外な所からアイデアを引っ張ってきた脚本家さんに拍手(笑)

故に若き日のドナ、3人のパパさん、ダイナモスが登場。まず若手の皆さんの頑張りが作品を支えてますね。

若き日のドナ演じるリリー・ジェームスの素晴らしさ(^^) 正に太陽の如き明るさ、爽やかな風の様な天真爛漫さ、海の様な愛の深さ、そして大地の様な母としての顔と色んな表情と演技に魅了されますね。都会的な女性が良い意味で土臭さを持ち、母となる変化、洗礼式のシーンは印象に残りますね。完璧クール美人ではなく、愛嬌がある可愛い美人、次々とモテてしまうのはこんな女性なんでしょうね。その隙も含めて(笑) 

また若き日のダイナモスの再現度はよくも似た配役ができたものですよ。何より違和感が全くない(笑) それはパパ3人もそう。雰囲気を良く捉えていますね。

そう違和感が今回あまり無いんです。前回に比べて。前作はセリフから歌へのつなぎが演出・脚本含め恥ずかしくなる感じが気になったんです。明る過ぎて…、今作はその繋ぎがこなれていて入って来やすかった。まぁこちらも慣れたんでしょうが(笑)まぁ原因はもう一つありますが後述します。

若手にやや押され、パパ&ダイナモスの出番が減りましたが、その存在感はやはり名優たちですよね。更に年を召されましたがカッコイイし可愛い(^^) 外国の方は年をとってもカッコイイし、明るさやユーモアを振りまいてもおかしくないんですよね。明るい作品だからと言うのもありますが、ジメジメしてる感じが無いんです(^^)

中でもグランマ爆誕とばかりに現れるシェールのド迫力(笑) 歌も凄けりゃスタイルも変わらない確か70超えですよね。

今回の主人公はアマンダ・セイフライドで良いのかな。更に大人になられて綺麗になられた。前作のドナのポジションになるんですね。存在感はリリーに譲りますが、歌の旨さはアマンダですね。キレイな声をしてますよね(^^) そして彼女を中心にして一人だった家族が増えていき、絆で繋がっていく温かいストーリーですから、彼女が主人公ですよね(^^)

前作の良い部分である、明るさ、軽快さをより打ち出し、複雑な構成でありながらも明快に、腑に落ちる展開で作られた良作です。楽しめます。ハッピーになりたければこの家族を見て欲しいですね。

下にネタバレ追記…








違和感がないのは、メリル・ストリープのシーンが少ないからかな(笑) 前作のはっちゃけ方に違和感が(笑) 演技は凄いんですがね。今回も美味しい所だけ登場ですからね。寂しさもあり…ちょいマイナスかな(笑) 冒頭でバレますからビックリしましたし…(゚∀゚)
滝和也

滝和也