このレビューはネタバレを含みます
この監督はまた、絡まる人々を描いてるんだね。明暗ではなくて『陰影』って言葉が表現として相応しい感じの題材でしたね。
いつも通り、突如として変なお話を展開しますが…褐色肌の人魚姫や主人公がLGBTだったりと昨今、映像作品にも求められるようになったポリティカル・コレクトネス。
要は『多様性』が豊かな社会をもたらす…という『素晴らしい理念』のことですね。
その理念の下で人々は、『それぞれの能力を十分に発揮することができる』ってわけです。
文字に起こすと…そこはかとなく『共産主義』が想起されますね😓
やるのが『人間』である以上は、最終的にはこの作品のようになっていくんだけど(苦笑)
議会だとか白黒ウサちゃんみたいに、エントロピーの増大を想わせる描写が、これでもかってありましたからね。
化膿を止めるって言い方w
監督なりの『解』なのかな。
そうかー…って勝手に納得しちゃう私。
下世話なシーンにこそ、我々の本質が透けて見えちゃって…困ったものでしたね。
皆さんも『自分』が気持ちよければOK?
この作品、私たちは女王陛下でもあって、サラやアビゲイルでもあるし、もしかしたらウサちゃんだとも言えるかもしれない。
何気に「兎」を演じる人ばかりでしょうが…
兎が導き手になるってお話もありますから。
さあ、あなたはどの役を演じたい?
観客の皆さまも、お好きなお席へどうぞ♪
今宵演じられますのは…恐怖と諧謔、共感と嫌悪感。美しくもグロテスクな…不思議の国の物語✨
不気味だと怖がらなくても大丈夫…不穏な音を鳴らす弦も、いずれは震えを止めるものなのですから(笑)
ともあれ、王室系は画で栄養補給できるので久々に美味しい料理を食べた気分でした(爆)