アタフ

女王陛下のお気に入りのアタフのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.9
久しぶりの投稿となります。

というのも最近は精神的に不安定な時期が続いておりまして、
映画を見ている心の余裕がなかったので、フィルマークスにも目を通すことが出来ておりませんでした。

やっと心が多少落ち着いてきたので、久しぶりに映画館に見に行った作品がこれというわけなのですが、いや~~~~~なんとも言えぬ気持になりましたよ。

やはりと言うべきかヨルゴス・ランティモスの映画は少し嫌な気分になる。凄くじゃなくて少しなんだよね、『ロブスター』も『聖なる鹿殺しも』なんかモヤモヤっとした気分で映画館を後にした記憶がありますが、今作もそれは継続しております。

オリヴィア・コールマン演じる女王がこの映画の主役と言うべき存在であると思いますが、心が不安定な私が見ると、この女王がかわいそうでかわいそうでなりませんでした。17人も子供を亡くしている人の精神状態とはどんなものなのでしょうか、想像を絶する悲しみと苦しみがあると思うんです。

女王のわがままをコメディ的に見て笑うこともできると思いますが、私は全く笑えず、むしろ悲しくなってしましました。


序盤から中盤にかけてのアビゲイル(エマ・ストーン)とサラ(レイチェル・ワイズ)の女王のご機嫌取り合戦は面白かったのですが、終盤の女王が憔悴してきてからの展開は苦しかったな…ラストシーンは凄く怖かったです。何でしょうあの怖さは…人間の本質的な怖さを感じてしまいました。



何はともあれ、かなり楽しめた作品ではありますが、一番良かったのはエマ・ストーンのトップレスが見れたことなのは言うまでもありません。
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