「未来を諦めるには、過去を捨てすぎた」という台詞が、美しく非常に印象に残りました。
その本当の意味を知ったとき、言葉に出来ない様々な感情が沸き上がってきました。
逃げなかった父親は例え昔の自分が望んだことだったとしても、想像以上に辛い現実があったと思います。
家庭での孤独感や妻の心の不安定さの本当の理由、罪悪感、それこそ全てを投げ出したくなる瞬間もあったと思います。
彼が息子との距離感に戸惑い、不器用ながらも真実の愛を持って接していた姿には胸を打たれました。
真実と向き合い、ウェブ家の三人が本当の意味で前を向き歩み始めた姿を見たとき、エンドロールと共に爽やかで優しい感動が心に流れてきました。
恋愛を起点とする一人の青年が成長する青春映画としての様相から、この展開も面白かったのですが、登場人物たちの貞操観念については置いておきたいと思います(笑)