#twcn
不幸なミイラ取りが幸せなミイラになる話。
今年日本公開作品が立て続き大活躍のアダム・ドライバー。
もうNY派とは言わせないぜ!
スペインでどんくさくCMを制作中。
思ったように撮影が進まなかったり、ボス(ステラン父さん)の嫁さんに迫られたり、使えないやつばっかだったり、製作の意見の相違な度様々な厄介ごとがのしかかる。
そんな中、惜しげもなくお胸を披露しつつ、偶然(には見えない構図)学生時代、卒業制作の映画を作ろうと訪れたこの地で、自身の撮った「ドン・キホーテ」のDVDを手に入れ、その映像をヒントに制作に打ち込もうとするがあまり注意散漫。
ふと散歩にでかけたことで、当時、ドン・キホーテを演じたおじいちゃん、ヒロインを演じた娘と再会する。
ヒロインはアダムの映画に出たことで女優を目指して田舎から都会へ行き、愛人生活を送っていた。
一方、ドン・キホーテを演じたおじいちゃんは今でもおじいちゃんで、且つ10年後も自分をドン・キホーテだと錯覚していた。
このドン・キホーテとともに現実と妄想を行ったり来たりしながら、金持ちのパトロンにひどい扱いを受けるヒロインを救いに行く。
そのパーチーは仮装パーチーと称され、CMのスポンサーのクズが主催するウィッカーマンのような行事まであるかなりフェティッシュな狂ったもの。
そこが一応のクライマックス。
からのー!!
テリー・ギリアムということでリテラシー持っていく方がちょっと物足りないかもしれませんね。
アダム・ドライバーLOVE★くらいのテンションの方が適していると思います。
まあおじいちゃんが昔のドン・キホーテをちう自分でない自分に酔ってしまい、そこから抜け出せなくなって、よくあるけどかそうパーチーは絡んでくるし、アダム・ドライバーはお胸全開だし時代感がよくわからないという迷路に華麗に誘導されますw
明らかに不自然な現代を自然にも見せる手法も見事ではあるが、違和感がかなりない。
つまり、テリー・ギリアム♪テリー・ギリアム♪で行くとなんかちょっと普通くない?という。
そう。
わりと普通なのです。
普通の冒険譚であり、成長物語であり、恋物語であり、バディものである。
なので、バイアスなく普通にたのしむことができます!
プロテスタントコミュニティにいる、こっそりムスリムのおじさんが見つかってごまかそうとして「絨毯拭いてただけだよ〜」のとこ可愛かったですね!
あとはやっぱり高いところから落ちた時、みんななぜか平行に着地してるんですけど、上むいた方が危ないのか下向いたほうが危ないのか問題ね!
単に演出だった気がしますが・・・。
エンディングのこの軽快さは結末をハッピーエンドとするものなのか?
それとも「テリー・ギリアム的」なものなのか?
新
日本語字幕:松浦 美奈
※劇場公開時とAmazon Prime配信時は字幕の方が異なる場合があることに気づいた!