けんたろう

希望のかなたのけんたろうのレビュー・感想・評価

希望のかなた(2017年製作の映画)
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ネオナチも亦た可笑しい。


冗句に塗れた、殆ど冗談みたいな作品なのだが、然し矢っ張りカウリスマキ。最後が非常に美しかった。
差別といふ現実を浴びながらも、然し其れでも彼方を見んとする、彼(あ)の視線。畢竟、美しい最後である。


カウリスマキ最後の作品といふことで、中々観られないでゐた本作。が、御仁、此のたび復活を遂げ、今度最新作が上映せらるゝなんて事態が起こりやがったので、何んの思ひ煩ひも無く観られた次第。
ひとまづ、最新作を観る前に観られてよかった。其れも35mmフィルムでな。