カルダモン

絵画の主題のカルダモンのレビュー・感想・評価

絵画の主題(1989年製作の映画)
3.8
デ・キリコだったりフェルメールだったりマネだったり。絵画を動かしたい欲求を実行。二次元を三次元に、脈絡もなく時空を横断。ぜんぜん美しくないしカッコ良くない。むしろ笑いの方に振っていると思う。冒頭にブラシでキャンバスをゴシゴシするようなサウンドとアニメーションのコマ割りがシンクロするところから笑える。名画を筆で動かす画家をアニメで描く入れ子構造。

展覧会で絵を見ていると、時々思う。この建物を曲がった裏が気になる、とか。この部屋のドアの向こうに行ってみたい、とか。