koya

JUNK HEADのkoyaのレビュー・感想・評価

JUNK HEAD(2017年製作の映画)
4.5
なにもかも一人で作ったという話題性もありますが、時間をかけて苦労して失敗して、それでもあきらめなかったのは努力というより才能。

そしてこのストップモーション・アニメの世界感や色合い、アングルなど本当に試行錯誤して作ったものなんだな、と感心しました。

声の担当もほとんどひとりでゴニョニョいう言葉に字幕つき。
外国映画の字幕と違って、急に大阪弁になったり、遊び心もたくさん。

ダークでグロテスクで、ユーモラス。

一人で作るのは大変だったろうけれど、もし、たくさんの仲間と作ったら全然違う作品になっていたと思います。

この映画に孤独を感じてしまったのは自分だけでしょうか。
頭だけ残って、身体がどんどん変わっていく......それでも人間は不死身の時代だから死なない。それは神なのだろうか。

手塚治虫の漫画『火の鳥』の未来編では不老不死になった者は肉体は滅びて、そして神になる。

こういうアニメーションはヤン・シュヴァンクマイエルの映画に通じていてとてもダークでグロテスクで趣味のいい悪趣味満載。
とても好き。
koya

koya