祈りの幕が下りる時のMaUのレビュー・感想・評価

新参者シリーズ完結編。うーむ、途中から、これは「砂の器」だなと思いながら見ていた。ストーリーは重厚で、とても悲しい。そのメインに加賀恭一郎本人の生い立ちが関わってくる。その構成は見事で、それを無理ない運びで見せていたと思う。ただ、なんとなくドラマっぽい進行なのが残念。

消したい過去がいつまでも追いかけてくる。それも、その人のせいではないのに闇を背負ってしまうという悲しい過去。それを絶ちきろうとするとき、こんな悲しい選択をしなければならないのか… 家族の絆と運命を考えさせられた。