恭介

トップガン マーヴェリックの恭介のレビュー・感想・評価

4.2
パラマウントのロゴマークから
流れるトップガン・アンセムのイントロを
聴いた瞬間から鳥肌立ちまくり(笑)

その流れからケニー・ロギンスの
デンジャーゾーン。

感情の起伏がデンジャーゾーンになる
ほどノスタルジーが一気に押し寄せる。

前作をリアルタイムで鑑賞した事が
ある人なら間違いなく鳥肌が
たったはずだ。なんならジンワリと
涙が溢れた人もいるかもしれない(笑)

掴みは完璧だ。
さすがトム様に製作を即決させただけの
事はあるコシンスキー監督の
トップガン愛が炸裂している粋な計らい。

正直、トップガンの続編が正式に
製作されると聞いた時にはちょっと
マトリックスの続編が決まった時と
同じような気持ちだった。

えー、今更?(笑)
どちらも続編を作れるような終わり方
でもなかったし、トップガンは余計に
話を膨らませようがないストーリー
だったし。

あるとすれば歳を重ねたマーベリックが
若く尖った若造パイロットをシゴク教官
の立場になったお話しかないなぁー
って思ってたら

それに近いお話だった(笑)

だかしかし、だ。

そんな誰もが予想出来るストーリーで
あっても

続編としては完璧な続編だった。
30年以上も熟成させただけはある
素晴らしい続編だ。

映画史上最高続編とされる
エイリアン2に匹敵するぐらいの
パワーを持っている王道娯楽作品。

トップガンの根幹はスポ根ものだ。
本作の路線も基本は変わっていない。
無理難題で困難なモノに立ち向かう
人々の成長、師弟愛、特訓、別れ
そして訪れる達成感。

イレギュラーな捻りを一切
加えず、観客が望んでいるであろう
要素をこれでもかとブチ込んで
更に往年のファンをも納得させる
ノスタルジーをスパイスとして
効かせる。

王道娯楽作品だっ、と開き直りが一周して
一番いい落とし所を見つけました!
って、トム様をはじめ製作チームの
自信が画面から滲み出ている気がする。

ラストの任務はどこかスターウォーズ
新たなる希望に似た高揚感を
味わえたりもするのもご愛嬌だ。

前作を観ていなくても楽しめるとは
思うが、このマーベリックに関しては
敢えて、観てないと色々損をするっ
と、言いたい。

いや、やっぱり前作鑑賞は必須!
と断言しよう(笑)

比較するのはおかしいと思うが
同じく長い歳月を経て製作された
続編のマトリックス・レザレクジョンズ。

決定的に何が違ったのか?と考えると
やはり、観客が望んでいるものを
魅せてくれたかどうか?だと思う。

その全てがマーベリックには含まれてた。
だから多くの人が続編としての
完成度の高さに驚き共感しているのだと
思う。

先に述べたオープニングシーンや
グースやアイスマンへの想い。
徹底的にリアルな映像に拘った
前作監督にして故人となってしまった
トニー・スコット監督への敬意。

主演と製作を兼ねたトム様の
トップガンに対する思いや映画ビジネス
としての手腕が歳を重ねても
衰えを知らない事にも驚きだ。

その証拠に同時公開された本国でも
トム様作品史上最高のオープニング
興行成績を叩き出してることでも
実証されている。

一時期、宗教絡みや
カウチ・ザ・ジャンプなどで
キャリア終了かと思われる時期も
あったが見事に跳ね除けて
今なおハリウッドでトップスターの
地位を維持しているのが素晴らしい。

まさにトム様自身が映画界の
トップガンである。

30年以上前と変わらず60間近に
なって、あんな眩しくチャーミングな
笑顔を出来る人って
少なくとも俺の周りにはいない(笑)

これまた公開時期がズレにズレて
来年になってしまった
ミッション・インポッシブル最新作。
今度は初の連続物。
まだまだ進化するトム様から
目を離せない。

あと

何とかブラピとレオ様と3人で
映画作ってくれませんかね?
もうネトフリでもアマゾンでも
いいんでお願いします(笑)
恭介

恭介