噛む力がまるでない

さよならの朝に約束の花をかざろうの噛む力がまるでないのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

王道で、端正。
タイトルの意味が降ってくるどエンドにはさすがに泣かされましたけど、設定のおかげだから! あれは!(必死)

古から生きる者たちの、破壊された側と破壊した側がどこか似たような運命を辿りつつ、最後に共にスカッと空を去っていく様がとても爽快でした。愛と抑圧からの解放。抜けがいい。

なぜだかわたしはイゾルの割り切れなさにグッときてしまったよ。たぶん劇中で一番加齢が巧妙に描かれていたし、出番と台詞は少ないのに複雑な心境を感じさせる杉田さんの演技もよかったです。でもクリムも切ない。ありゃあ切ねえ。
というように結構な数のキャラクターの描写がちゃんとなされているので色々と想い馳せてしまいます。あのろくでなしの王子にでさえも。

残念というか、マキアとレイリアは声のトーンと芝居がまあまあ似てるお二方を器用してるのでそのへんはちょっとなんでかー?とは思いました。