ikustatino

さよならの朝に約束の花をかざろうのikustatinoのレビュー・感想・評価

3.5
"あの花"と"ここさけ"の脚本家、岡田麿里の初監督作品。
綺麗なものを描きつつ、それらを自分の血で汚す様な底意地の悪さの見え隠れする作品でした(褒めてます)。
清濁合わせた女性の気高さを恐れず叩きつけてくるような、まるで男達への往復ビンタでした。

無限に等しい時を生きてきた幻想の生物達が文明の波に押し流され時代の影へと消えていく斜陽、有限の時を生きる人間の儚く短い時の流れの斜陽。
2つの終わりを新たな世代への継承と決別として描いて、且つそれを男のロジックには当てはめないみたいな事にざわつきながらワクワクしてました。
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