大体８割くらいまではあまりに好き勝手な二人に何度か苛立ち、「お前ら社会生活なめてんなよー」的な気持ちが先行してぜんぜん楽しめなかった。
私は臆病なタイプの人間だから、ああいう感じがダメなんだよね。
正直に言わせて貰えば、同じような状況にあったとしても、もっと歯を食いしばり、必死に学び、状況を打破していこうとするような人の方が私は好きだ。
でも。そう、でも。
残り20分ほどから私の気持ちは全く違ってきた。もちろんダメな部分は引きずったまま。だけどもラストに向かって行くに従って何故だろう？変な言い方かもしれないが、清々しささえ感じるくらい私の気持ちの中にスッと何かが入り込んできた。
それがこの映画が言いたかったことだったらいいなと思うけど、残念ながら私にはこの気持ちを言葉にする力が無い。
子役たちは全く演技してるとは思えないし、ドキュメンタリーかのような映像がリアルを感じさせる。花火の場面も印象的。ボビーや隣人たちの良心にもところどころでジワリと心を掴まれる。
観てる時より観終わった今の方がこの映画が好きかも。いろいろ考えさせられることもあったり、まだしばらくは頭の中でいろいろ考えが巡りそうだ。
