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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.9
▪️Title :「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」
Original Title :「The Florida Project」
▪️Release Date:2018/05/12
▪️Production Country:アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-264
▪️My Review
やっぱりアメリカは日本とは違いますね。この映画を見た時に感じたのが、これはアメリカなんだということです。
貧困問題、シングルマザー問題、その中でも個が自立したこんな親娘関係はほんとアメリカですね。
本作は不当に扱われている人々に色彩豊かかつ共感的な視線を向けながら、現代アメリカの深刻な問題を取り上げています。だから本作は人々を引き込むような作品になっているんですね。
日本人と欧米人ではこの作品の受け取り方や、描いている社会問題に対する関心度が違うかもしれませんが、それだけ多くの人の心をつかむ力がある作品だというのは間違いありません。
そんな本作の見所の一つでもある豊かなフロリダの色彩感、これが本当は深刻な題材に優しさを与えています。(ウォレム・デフォーの存在感もそうですね!)
更に本作の見どころと言えば、やはり小学生の視線から撮られた映像ですよね。本作はある種のリアリティに満ちた作品でもあるため、子供達がどのような感情を抱いているのだろうか? ということを考えさせられる作品ですね。
キャストの演技も素晴らしいですね。モーテルの管理人であるボビーを演じたウォレム・デフォーが助演男優賞にノミネートされたほか、主役の子供であるムーニー役のブルックリン・キンバリー・プリンスを賞賛する声も多く上がっています。
それと、本作は絶賛と酷評の真っ二つに分かれているのも大きな特徴ですね。
実際に起きたノンフィクションのように感じられる作品なので、その場に自分がいたらどう考え、どう行動するか。ということ考えさせられる。そして……本作のラストである通称『マジカルエンド』によって魔法にかかる人もいれば、それを否定する人もいるということでしょうね。
私は魔法にかかりました!!😂

▪️Overview
全編iPhoneで撮影した映画「タンジェリン」で高く評価されたショーン・ベイカー監督が、カラフルな風景の広がるフロリダの安モーテルを舞台に、貧困層の人々の日常を6歳の少女の視点から描いた人間ドラマ。定住する家を失った6歳の少女ムーニーと母親ヘイリーは、フロリダ・ディズニーワールドのすぐ側にあるモーテル「マジック・キャッスル」でその日暮らしの生活を送っている。周囲の大人たちは厳しい現実に苦しんでいたが、ムーニーは同じくモーテルで暮らす子どもたちとともに冒険に満ちた日々を過ごし、管理人ボビーはそんな子どもたちを厳しくも温かく見守っていた。そんなムーニーの日常が、ある出来事をきっかけに大きく変わりはじめる。主人公ムーニー役にはフロリダ出身の子役ブルックリン・キンバリー・プリンス、母親ヘイリー役にはベイカー監督自らがInstagramで発掘した新人ブリア・ビネイトを抜擢。管理人ボビー役をウィレム・デフォーが好演し、第90回アカデミー助演男優賞にノミネートされた。(映画com参照)
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