QvQ

ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリスのQvQのレビュー・感想・評価

3.7
公開当時、3時間25分に耐えられるかどうか迷って結局観なかった作品です。でも面白かった。続けて観るのはもしかしてキツかったかもだから、Amazon prime様様ですが(^^;

図書館の話だけど、いわゆるそこらへんの日本の図書館を思い浮かべると、うわー相当上いってんなあ…(@_@)と、まず思ってしまいます。もちろん日本の図書館にも頑張ってるところはいっぱいあるのでしょうが、とりあえず羨ましくはなるし、その役割の大きさとか、役割の広げ方には学ぶべきところが多かったです。

たくさんの分館、多くの仕事、それをまとめ上げているスタッフの話し合いの場が随所に登場するのですが、まずみんな理想をきちんと持っていて、ちゃんと仕事をしている。当たり前のようにも思うけどそういうことって意外と難しいから、言ってることの半分もわかったかどうかだけどその熱量がまず凄いなと思いました。これからの社会についてや、市民に対して果たす役割が明確で、そこに向かって頑張ってくれる図書館が地域にあることがどれだけ心強いか。日本でも図書館に関わってる人や行政・政治家はもちろん、普通の市民もこれをみて少し考えを正さなければね。こういう役割を図書館が担ってくれるなら、それはこれからもっと重要になるだろうから。

黒人差別に対する取り組みの場面もたくさん出てきて、私はめったにしないんだけど、ユセフ・コマンヤーカという詩人の名を思わずメモってしまいました。たくさん出てくる講演の話の中でもとても印象深かった。まあ私がこれまで曲がりなりにもブルースという音楽を聴いてきたこともあるけど、とてもわかりやすい言葉で自身の詩作について語っていて良かったです(ブルースと関連づけてました。)。
そういえばコステロも出てきます。

長いは長いです。でも、映画好きの人にはドヤされそうな極論ですが、これ、映画館で観なくてもいい(^^; もう公開からだいぶ経ってるし、いまならアマプラでちょこちょこ観ることが可能です。それでもいいから、私みたいに公開当時長さを気にして観なかったたくさんの人にもどうか観てほしいと思いました。とりあえず、図書館行ってみよっかな、って思いますよ。
QvQ

QvQ