良かったとこ1 原告の人たちのしゃべり
前半は原告団の人たちが次々紹介される展開。工場労働者や工場の近隣被害者といった一般人ばかりにもかかわらず、関西弁も相まって、一人一人の話を聞いてて飽きない。ぼんやり聞いてると、その人がその後亡くなったというテロップが冷静に入るため、油断もできない。
良かったとこ2 後半の変化
前半だけではインタビュー集と裁判の記録で終わってしまうところが、休憩明けから原一男監督らしい挑発系ドキュメンタリーに変化。
厚労省に突撃していくあたりは監督が演出してるんじゃないかと思うレベル。
良かったとこ3 勝ち負けで終わらない
裁判が終わったのも最近なので裁判の結果は良く知られている。でも、原告団の中でも結果に差はあるし、望みどおり救われなかった人の悲しみをちゃんとすくい取ったのが良かった。また、長期にわたる怒りが、たった謝罪一つで許しや感激に変化する様まで見せるところも、人間味があって良かった。
