great兄やん

スリー・ビルボードのgreat兄やんのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
4.5
一言で言うと「優しくて最低な奴ら」
[あらすじ]
ミズーリ州の田舎町。7か月ほど前に娘を殺されたミルドレッドは、犯人を逮捕できない警察に苛立ち、警察を批判する3枚の広告看板を設置する。彼女は、警察署長を尊敬する彼の部下や町の人々に脅されても、決して屈しなかった。やがて事態は思わぬ方へ動き始め...。

この映画..ただ者じゃない😓...
とにかくパワフルで、全編が緊張感で包まれた映画です!
娘がレイプされて更には焼き殺されたって時点で重苦しさがにじみ出てますが、なんでかそう感じなかったのがメチャクチャ不思議。
脚本がいいのか、それともエッジの効いたジョークが良かったのか🤔...
それにしてもミルドレッドがカッコいい🤣!!
つなぎ服にバンダナがこれほど似合う女性ってこの人だけだと思う!!
あとサム・ロックウェルのあの憎たらしいけど、心底憎めない役柄を見事に演じきってました!
ただその二人のインパクトが強すぎるせいかウディ・ハレルソンのインパクトがちょっと薄く感じてしまった...
ラストもなんだかしっくりこない終わり方だったので今でもモヤモヤしてますが、これはただ単純に”娘を殺した犯人に復讐する映画”ではないと思う。
3つの看板がもたらした怒りや憎しみや哀しみ。
しかし「コイツは最低な奴だ」と思ってても物語が進むにつれ、それが覆される...
本当に良い奴はいない、しかし本当に悪い奴もいない。
要は”人間は第一印象や感情で左右される生き物”なんでしょうね〜🤔...
115分興奮と余韻で浸った映画でした。