ドント

スリー・ビルボードのドントのレビュー・感想・評価

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)
3.9
よかった。アメリカの田舎町、娘を殺されたブルーカラーの母親が道路沿いの看板3枚を借り警察を避難する文を掲げたことから起きる大騒動。
よく仕上がった脚本と演技合戦が素晴らしく2時間グッと引き込まれた。三枚の看板/三枚の手紙、ブランコ、銃と道具立て書類をトントン揃えたように綺麗でウムウムと味わいがある。マジメなのにどこか滑稽で、メチャ乱暴なのに繊細な、矛盾するような雰囲気が小さな町にしっくりくるし、それが着地点の不思議な感覚とも合う。もうちょい映像で魅せてくれるか、予想を裏切り期待を上回る流れがもう少しあれば言うこと無しだった。
俳優陣はアカデミー賞候補組(ポスターの3人)がとにかく痺れるほど素晴らしく、それを支える周りの人らのいい顔ぶりもステキ。彼らの顔を観るだけでも価値がある映画。
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