うみぼうず

ガーンジー島の読書会の秘密のうみぼうずのレビュー・感想・評価

4.0
ガーンジー島に行きたくなる映画。
自然や建物の景色が美しい。

本を読みたくなる映画でもあるし、じゃがいもの皮パイを食べてみたくもなる映画。
子役のイーライとキットがかわいいなぁ。

戦後直後の光と闇…までは言い過ぎだが、影と日向がそれぞれガーンジー島とロンドンで織り成されているよう。戦争はまだ終わっていない場所もあれば、終わってお祭りしている場所もある。

どっちが正しいということはないし、価値観で決めることだろう。ある登場人物のように、自分の正しいと思うこと、幸せだと思うことを見つめ直せる機会になった。指輪の対比もそう。

編集者のシドニーは登場場面は多くないながら、鬼編集と思わせて内面まで理解してくれている関係性が心地よい。

読書会のメンバーもそれぞれ個性と歴史があり、人物について深掘りができて、ヒューマンドラマとしてすごく楽しめる。
ドーシーのセーターの穴は数年前から広がりもせず持ち堪えているのは、逆にすごいことではないか…。

「私とは来世で会おう」
うみぼうず

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