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ブリグズビー・ベアのkazu1961のレビュー・感想・評価

ブリグズビー・ベア(2017年製作の映画)
4.2
「ブリグズビー・ベア」
原題「Brigsby Bear」
2018/6/23公開 アメリカ作品 2018-210

本年度のベスト10に入る作品ですね!
デイヴ・マッカリー監督は本作について「親切になる方法、親身になる方法、誠実になる方法、そして人々をその人の過去で判断してはいけないということを描いたつもりです」と語っています。
その言葉の通り、主人公とその家族や友人、果ては彼を保護した警官が、熱い想いに打たれてひとつの目的に向かう、愛と友情、適応と再生の物語なんですね。
そして「ニューシネマ・パラダイス」にも通じる映画愛、主人公は初めての友人をつくり、大人の助けも借りて、脚本を練り上げて、実際に撮影を始めます。その映画制作の過程そのものが微笑ましく、彼らの姿が羨ましくなってきますね。もちろん技術は素人なので見た目は安っぽいのですが、その“情熱”は本物です。
傑作SF映画へのオマージュと古き良きVHS愛を感じる「ブリグズビー」の番組の世界観にクスリとしながらも、心にしっとりと残る温かいラストに心癒される素晴らしい作品です。
マーク・ハミルの誘拐犯&ブリグズビーベアの声役も見どころですね。

赤ん坊の頃に誘拐され、偽の両親のもとで彼らが制作した教育番組「ブリグズビー・ベア」だけを見て育った25歳の青年が、初めて外界に出たことから巻き起こる騒動を描いたヒューマンドラマ。スタッフ・キャストにはテレビ番組「サタデー・ナイト・ライブ」のチームが集結。ジェームスの育ての父親テッドを「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミル、カウンセラーのエミリーを「ロミオ&ジュリエット」のクレア・デーンズがそれぞれ演じる。
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