実親、妹、警官、友達…。
みんな良い人の優しい世界。
何なら犯人ですら、犯人として描いていない。
さらに本作は、広い世界に放り出された “世間知らず” のジェームスの困惑や憤りを重視するのではなく、むしろありのままの彼に周りが動かされる様を描く。
この辺のトントン拍子で事が進む辺りが評価の分かれ道ではないかと思うが、個人的には微笑ましく映った。
刑事のノリノリ具合や、初めての友達がオタクで、部屋に『遊星からの物体X』のポスターを貼っていたり、その友達らと完成させた映画の初上映時に緊張と不安と期待とでソワソワしちゃうジェームスのシーンは特にそう。
しかし!!!シャバに出て早々あんなことをしてもらえるのは羨ましすぎる…。
よって4.0点は付けてやらん。