みっちゃん

007/ノー・タイム・トゥ・ダイのみっちゃんのレビュー・感想・評価

4.5
2021.10.22
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」
NO TIME TO DIE
2020 イギリス,アメリカ
監督 キャリー・ジョージ・フクナガ
脚本 ニール・パーヴィス
   ロバート・ウェイド
   キャリー・ジョージ・フクナガ
   フィービー・ウォーラー=ブリッジ
音楽 ハンス・ジマー
TOHOシネマズ秋田にて鑑賞

もしかして私、前作「スペクター」を観逃していた?
本作へとつながりがあるのだけれど、全く覚えていない。
スペクターって何だったけな?
まあ、でも、それほど支障ない。笑

DNAに働きかけて特定の人間を殺すことができる生物兵器が研究機関から持ち出され、謎の組織の手に渡る。
研究を進めさせていたのがどうやらMで、公になると英国と国家間の問題になるため、秘密裏に回収するため工作員たちが動く。
引退していたジェームズ・ボンドが引っ張り出され、以前恋仲だったマドレーヌ(レア・セドゥ)も巻き込まれる。

悪の頭領サフィンにラミ・マレック。
なぜ彼がそこまで大きな組織と資金と権力を持てるのかが分からなくて、設定として無茶かなぁとは思う。
決してラミ・マレックのせいではない。
なぜ能面なんだろうとか、作務衣着てるとか、畳の部屋かい!とかいろいろツッコミどころもある。

最近の多くの映画に感じられるかの国の影響は見られず、日本の名を出してきたのは、なんだかホッとした。
まだ日本は忘れられていないのね、と。
秘密の工場がある島が、ロシアと日本が微妙に争っている海域にあるという。

ビリー・アイリッシュの歌をバックにしたオープニングから世界に入り込む。
イタリア、ジャマイカ、ノルウェー(?北欧のどこか)、そしてロンドンと、美しい風景で観光気分も味わえる。
シリーズの醍醐味だね。

「あなたの弱みを知っているわ」
「ユーモアが足りないところかな」
自覚していたのね、ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンド。笑
微笑ましいやり取りも散りばめられている。

さよなら、ダニエル・クレイグ=ジェームズ・ボンド。
涙と感慨をもって観終えた。
喪失感に襲われて、すぐさま「カジノ・ロワイヤル」から観直したくなった。
それまでのボンドは女たらしで、ボンドガールとは遊びの恋のムードだったけれど、ダニエル・クレイグ版ボンドは真剣に恋しがちなのかな。そこら辺も確かめたい。
レア・セドゥはちょっとふっくらして、大人になっていた。

ラストのボンドの表情に免じて、点数高め。

蛇足:サイモン・ペッグ出てこない、と思っていたら、こっちのメカニック担当はサイモン・ペッグじゃなくてQ=ベン・ウィショーだった。実はときどきこんがらがる。
みっちゃん

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