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顔たち、ところどころのデイのレビュー・感想・評価

顔たち、ところどころ(2017年製作の映画)
5.0
プラス★1つで★6つにしたいぐらいです!!
この映画に出会えて本当に感謝します😭🙏!!

映画も本も、人との出会いと同じぐらい、わー☆ってなる出会いがあるものなんですよねー☺️

以下、長いです🙇‍♀️
書きたい事、メモとしても、私の記憶に残しておきたい事、全詰めしました💦



何だか邦題も良いですね😊☆

アニエスヴァルダ監督87歳と
写真家アーティストであるJR33歳…
とクルー(スタッフ)たち。

祖母と孫のような2人が
写真アートのためにフランスの色々な場所を巡るドキュメンタリー&ロードムービー。

アニエスヴァルダ監督がとにかく可愛い おばあちゃんなんですよ☆
(偉大なる監督を可愛い呼ばわりして良いのかと思いますが💦🙇‍♀️)

背の高いJRはいつも黒いハットを被っていて、黒いサングラス🕶を絶対に外さない。
アニエスはJRが何故サングラスを外さないのか。
サングラスを外した時の顔が気になって仕方ないのです😊

カメラをモチーフにした車に乗って、2人の旅は始まります。
さあ、出かけよう☆フランスの人々の暮らしを追ってどこまでも☆

車の後ろ側は写真ブースになっていて、撮影した写真がすぐに出来上がるようになっています。

その写真を超絶拡大して、建物の壁や色んな場所に貼って行くのです。
これぞアート☆!!

行く先々の景色の中でお互いの写真を撮り合う2人のシーンも愛おしい☺️
たまにケンカとは言えないぐらいの言い合いをしたり…。

町の人みんなの写真を撮って壁に町の人々の写真を繋げて貼ったり

カフェで働いている女性の写真を撮って、大きく貼り付けたり。

今は、そこが"インスタ映え"の場所になっていたりするのですよね。

もうすぐ取り壊される坑夫住宅がある町
山羊の酪農農家
塩酸の工場(私はここの従業員達の写真が好きです!)

港町を訪れ
アニエスが戦時中に覚えた歌を唄う。
「ル・アーブル港に綺麗な船が着いた
小麦を積んだ船が
林檎、梨、カブラ、キャベツ、イチジク、苺、甘い葡萄も〜♪♬」

被写体になった人々がみんな笑顔なところ。
はにかんだり、思い切り笑ったり、
時には歯抜けのじーちゃんが被写体になったりする。

この2人によって持たされた人々の笑顔を見る幸福感☆

「死は怖い?」
とのJRの質問に
「死の事は良く考えるけれど怖く無い。」
と答えるアニエス
「何故?」
「最期だからよ。」
の言葉

ルーブル美術館の廊下を
アニエスを車椅子に乗せて、JRが押して走るシーン…😢
(ドリーマーズでも見たな…)

アニエスが大切に想っている写真を海岸の大きな岩に貼ろうとする…
海は強風で砂嵐。
そんな中、2人は寄り添う。

ジャンリュックゴダールに会う約束をしたのに、ゴダールは来ないどころか、家を訪ねてみても、バカンスに出かけてしまっていた。

ゴダールって、そう言う自由人なのね…。

ゴダールに会えなくて落ち込むアニエスの肩を抱いてあげるJR…
2人が寄り添う湖のほとり。
そんなJRが最後にアニエスに"プレゼント"したものとは?

このシーンが胸にひたひたと染み込んで来て、なかなか乾く事が出来なかったです。



オープニングやラストのアニメーション使いが私の好みにドンピシャで
今までアニエスが人生で撮り溜めていた写真の数々やフィルムたちの趣きも興味深かったです。



アニエス…この映画の2年後、2019年に90歳で亡くなられんですね😢



余談

だいたい、私、アニエスヴァルダ監督の事を知らなかったんです😭
「ヌーヴェルバーグの祖母」
とまで言われたかたなのに!!
「5時から7時のクレオ」
は知ってました!!

ヌーヴェルバーグ映画
ゴダールの
「勝手にしやがれ」
とか
「気違いピエロ」
とか
しか分からないのですが、それさえも、未だ観れてません。

もっと観たいのです!!
TSUTAYAで📀レンタルでしか観れない時の絶望感…。
有料でも良いから、オンラインで、そこをなんとかして欲しい…(切実🙏)
デイ

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