タスマニア

コンプリシティ/優しい共犯のタスマニアのレビュー・感想・評価

2.5
2020年16本目。

藤竜也恐るべし。
職人気質で強面な雰囲気も出しつつ、お茶目なお父さん・お爺さんにも見えてくるキャラクター性。
「蕎麦」という「職人」という言葉がとても似合う世界で、中国からきた不法滞在者の青年を匿うというとてもいい設定。
ただ、意外にも副題の「優しい共犯」の「共犯」の部分が最後の最後まであまり出てこず、どちらかというと、国籍と血のつながりを超えた父と子のような暖かさを一番に感じた映画だった。
「北京で蕎麦屋を一緒に蕎麦屋をやりましょう」と言われて「泣けてきちゃったよ」という藤竜也に心打たれたし。

あと、あまりキーパーソンにならなかったけど葉月さんが良かった。
あの自分が持つ "尖った美大生" のイメージを具現化したような立ち振る舞い、生き方笑
彼女とのシーンが結構好きだった。名前も知らない女優さんだけど存在感あると思う。

不法滞在して、親には本当のことを言えず、お金も貯まらず。
どうにもならない状況でも、デートしたり、美味しい蕎麦を食べたり、「北京で蕎麦屋をやる」という夢を持ったりするんだなぁ。
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