見るタイミング間違えたかもしれない。少なくとも失恋した時に見るような作品じゃないね。とてもいたたまれない気持ちになったり、コメディな部分が笑えなかったり…
"喪失"の物語を、重くなりすぎず軽くなりすぎず。絶妙なバランスで描かれていたと思います。回想シーンの多用は、見方を変えたらこう見えるという風に捉えたけれど、クドいと感じるかもしれない。予告編では"嘘"がメインのような感じだけど、きちんと家族のひととなりが描かれるので、だからこうしたんだって納得できる。
本編からそれるかもしれないけれど、妹が参加した会のメンバーの「生む資格…あるかな」に、生と死を描いている中でのセリフとして深かったと思います。セリフは全体的に丁寧に大事に書かれているから、心に残りました。
お母さん原日出子さんの名演技!妹の木竜麻生さんの独白が個人的には一番よかった。あのシーンにかなり心をもってかれた。岸部一徳さんのお父さんがなかなかつかめなかった。当の本人、兄の加瀬亮さんが最後の最後にって感じで、ね。
あらすじに"感動作"と書くのはどうなんだろう?そんな風に泣かせようとはしてないよ。