よし

君の膵臓をたべたいのよしのネタバレレビュー・内容・結末

君の膵臓をたべたい(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

原作未読、実写未視聴、このアニメ映画版しか観てません。

死ぬ事がわかっている膵臓の病気にかかった女子高生と、彼女に振り回される男子高校生(主人公)のお話ですね。こういうの感動するでしょ?と押し付けられている気がしました。
絵は綺麗。とても綺麗。本当に綺麗。
桜良が自分勝手過ぎて腹立ちました。もうすぐ死ぬとわかっていたら、あんなワガママも許せるっていう事がよく分かりません。振り回し過ぎじゃないですかね。あと、お金どうしたんですかね。高校生二人でいきなり新幹線とか。所持金よくそんなにあるなぁ……カラオケもスイーツも焼肉も。バイトのしてない高校生のどこにそんなお金があるんだろう。親御さん、好きにさせすぎでは。主人公の方の親も、何にも言わないんですね。いや、そんなもんなんですかね。

桜良の押せ押せで仲良くなった二人かに対し、クラスメイト達もおかしいなぁと。桜良も親友にくらいちゃんと話しても良かったと思うんです。親友ちゃんがかわいそう。主人公が桜良にストーカー行為をしているという間違った認識。それに対して桜良は「君が周りと話しをしないからだよ」と笑ったけれど、違うだろうと。桜良のせいだろうとしか思えないし、どうしてみんな、主人公を責めるのか。お門違い、逆恨みとしか思えない。
近付いてきたのは桜良の方だし、振り回されていたのは主人公の方ですし。

なんか、変だなぁと違和感がとてもありました。

病名を言わない事には様々な理由や思惑はあるのでしょうが、個人的にははっきり明記してほしかったです。私自身、三年前に急性重症膵炎という病気にかかり、生死の境を彷徨いました。家族や主治医、看護師さんなどたくさんの方のおかげで今こうして生きている事ができていますが、膵臓は生きる上でとても大切な臓器だと教わりました。まぁ、臓器は大体そうなんでしょうけども。
病気にかかった人は特別、とでも言いたげな感じがして。「君の膵臓をたべたい」という言葉を笑顔で言う桜良が少し、気持ち悪かったです。

結局彼女は、病気ではなく、通り魔(おそらく)に刺されて死亡します。

泣くことはなかったです。そんな気配も私にはありませんでした。
よし

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