このレビューはネタバレを含みます
※ネタバレしてます
大画面で関俊彦さんの声を浴びたい一心で観に行きました。大画面で、大音量で観てよかった。本当に。心からそう思いました。前半はあんまり喋らない印象。だったけど後半に向けて喋る喋るまぁ喋る。我々がよく知る目玉おやじ口調の関俊彦がまぁ喋る喋る。最高。
石田彰さんも最高です。細目の。あいつまじ、あいつまじ…！！
ざっくり言うなら金田一耕助シリーズに妖怪ミステリーを混ぜた感じかなぁと。山奥の閉ざされた村。昔ながらの儀式や伝統が残り続ける村だけど、どうしてそれらが残り続けるのかがちゃんとわかるけど、ちゃんと胸糞です。
村を仕切る権力を持った一族連中のくそくだらない自尊心の為の血で血を洗う感じがまた嫌ですね～。でも実際こういうのはあるんだろうって思えるくらいにはリアルなとこもありました。
一族の連中が次々殺されて、その犯人がさよさんだというのはすぐにわかると思います。最後は、まさかのときや君が！？でしたけど。嫁を探しに来た父となんやかんやでよそ者同盟(そんなものはないです私が勝手に言ってるだけです)を組んだ水木の、戦争へのトラウマと恨みが悲しいなと。なんだろう、戦争を経験してないけどきっとこうだったんだろうなと。原作者が経験者ですもんね。
下駄とか髪の毛とか、それって幽霊族としての技なの！？と思いました。ちゃんちゃんこは組み紐だったんですね。それがご先祖様方の髪の毛でちゃんちゃんこに…最後村が崩壊して、助けられた水木は預かったちゃんちゃんこを着てなかったと思うんですけどどこ行ったんだろう。奥さんが瀕死状態だけど一緒にいればと水木の事を考えて、見つかる前にちゃんちゃんこと共に離れていったんでしょうかね。
しかし後半はびっくりするくらいスプラッタでしたね。あれくらい平気な人も多いでしょうが、私は｢あわわわわ｣と手で顔を覆ってしまいました…
ED映像はその後を少し描いていました。少しの間だけだったかもしれないけど、また、まだお腹にいたとはいえ、息子と妻と暮らせて本当によかった。水木は父の事を忘れていたんでしょうけど、墓から出てきた鬼太郎と出会って思い出したと思いたい。水木に逃げられた父はきっと悲しかったでしょうけど、すぐに思い出すさとわらっていたと思いたい(個人的に)
昔から疑問だったんですよね。赤ちゃんの鬼太郎を目玉のみになった父がどう世話してきたのか。子泣きじじいとか砂かけばばあが世話してきたと聞いた事はありますけど、水木が世話してくれてたんだと、目玉おやじも一緒に暮らしてたのかもと思うと泣けてきます。最後のときちゃんにもめちゃくちゃ泣けました。
なんかもうぐだぐだな感想文ですが、とりあえず面白かったので、機会があればぜひ見てほしい作品です。
