よし

ミッドサマーのよしのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドサマー(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

前々から気にはなっていたけど、グロいというより気持ち悪いと聞いていて、今日なんとなく、今なら見れるかもと見てみた。

ほんっとに気持ち悪い。終始気持ち悪い。何が描きたいのか、何を残したいのか。ただただ、ひたすらに気持ち悪い。そんな作品。

そこに住む人達にとってはあくまでも「普通の出来事」で、90年事に行われる伝統的な儀式であり、ずっとずっと受け継がれてきたお祭り。でも閉鎖的な村で生きる人は近親相姦がダメなことも知っている。なので他所から他の人を連れてきて無理やりセックスをさせて子どもを産ませる。
こんなにエロくないセックスシーンがあるだろうか。数人の歌う裸の女に囲まれながら、薬を嗅がされて村の女と無理やりセックスをさせられ、最後にはクマの皮を着せられて焼かれる。意味がわからない。

村の為、儀式のため為なら村人も殺すし余所者も殺す。きっと、他所から来たヒトは誰も生きて帰れないんじゃないだろうか。逆に村人が他所へ出ていくのはこの時の為の生贄を探す為だと思う。

この監督のべつの作品も見たけど、映像美は素晴らしい。素晴らしいからこそ、気持ち悪さが際立つ。何を思ってこんな作品を作るのかが理解できない。したくもない。
「宗教」を描くのが上手い。ただただ気持ち悪い。ほんとうにそれだけ。死体が出てくるところはグロい。はっきり見せるから。でもそれ以上に見えないところがグロい。

ダンスも歌も風景もとてもキレイなのに、見たあとは不快感しか残らない。

そんな映画です。
よし

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