のん

花筐/HANAGATAMIののんのレビュー・感想・評価

花筐/HANAGATAMI(2017年製作の映画)
4.0
散りゆく花の切なさ


あまりに過剰な色彩と特殊な演出に最初の20分で本気で映画館を出ようかと思ったが、この奇妙な映画が終わるころには慣れてくるのだから人間の脳は怖い。



予備知識なしのため何の映画なのかさっぱりで、しかも登場人物の行動や動機が(おそらく意図的に)曖昧のため非常にとっつきにくい映画ではないかと思う。



にも関わらずこの作品はなぜか抜群に面白い。全編を通じて漂う異様なエロスと、戦争へ突入していく不穏な空気が混ざり合い悪い夢の様な奇妙な感覚が残った。


常盤貴子の年齢不詳感が凄い。
のん

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