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モリーズ・ゲームのtetsuのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.8
大阪のラジオ局"FM802"主催の試写会に当選し、観賞!!
(802さん、ありがとうございます!)

元オリンピック選手"モリー"
彼女はあることがきっかけで、ポーカーゲームの運営に携わることに...。
それから数年後、
彼女はFBIに取り押さえられていた。
彼女の身に一体、何があったのだろうか?

明日、公開ということでサクッとレビュー!
まずは当日の様子から(←コイツ、サクッと進める気ないぞ。笑)、
観客層は40~50代の女性が多めで、友達と来た学生や、妻に連れてこれた男性もチラホラという感じ。
GWとはいえ、試写会の情報を知った主婦が多かったのかもしれませんね...。
そんなこんなでイベントが始まると、
ゲストのアンミカさんが登場!
彼女の波乱万丈エピソードを交え、本作の見所を語ってくれたのですが、これが面白いこと、面白いこと。笑笑
彼女の半生は本作にも通ずる所が多々あり、この人選は大正解だったと思います。宣伝担当の方、本当にお疲れ様です!
(このイベントについて書かれた記事は下の参考に貼っていますので、時間がある方は是非!!)

では、感想に入ります。
(↑前置きが長い。笑)
いや~、なんといっても、
オープニングが良かった!
正直、これを観たら帰ってもいいレベル!(←言い過ぎました、普通にその後も面白いです。笑)
「ソーシャル・ネットワーク」の脚本を手掛けたアーロン・ソーキンさんが、監督・脚本というだけあって、圧倒的な情報量が流れてくるアバンタイトルにはマジで痺れる!

また、本作の原作、モリーさんの自叙伝をただ映像化するだけでなく、その本の存在自体を扱い、映画的なアプローチにしていたのも素晴らしかった!
原作が好きな方も新鮮に楽しめる、
この工夫は名脚本家といわれるソーキンさんならでは、だったのかもしれませんね!

「モリーズ・ゲーム」というタイトルの通り、男達がモリーの掌の上で踊らされていく様も面白いですが、
この作品、本当にスゴいところは、そんな彼女があくまで彼らを見捨てない所。
"悪いことは悪い"という線引きを引きながらも、人間としての優しさは持ち続ける彼女が成功していく姿に、誰もが勇気をもらえるのではないでしょうか。
(その分、終盤の展開は何とも切ないのですが...。)

このあと、若干ネタバレかも...。

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また、作中の展開には「ウルフ・オブ・ウォールストリート」を連想する方もいるかもしれません...。
しかし、見終わった後の感情は全く違ったものになっているのも見所。
それは、本作のポイントの1つとして"父と娘の関係性"というテーマ(主人公だけでなく、彼女を担当する弁護士のエピソードにも深く関わってきます。)が取り上げられているからかもしれません...。

ただ、最後に1点、
実は、個人的に合わないところがあったのも事実でして...、それは作品のテンポ。
映画が始まる前、司会者とアン・ミカさんは、この点を絶賛しており、確かに序盤から中盤の畳み掛ける展開は良かった。
しかし、クライマックス、
完全にテンポがゆっくりになるんですね。
これは、感動的な場面に合わせ、
意図的にセリフ量を減らしたことで起きたことだと思うんですが、それまでのペースになれてしまったせいで、あまり感動できずに終わってしまいました。
(ただ単に、2時間超えの情報の洪水を受け、僕が疲れてしまっただけかもしれませんが...。笑)
なので、これから観る方は、
覚悟を決め、是非、最後まで気を引き締めて観てください!笑


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というわけで、
日々のストレス社会に疲れ、
映画でスッキリしたいと思っているOLの皆様、また、そんな世知辛い世の中に生きる社会人の方にオススメしたい一作でした!!

参考
“ナニワの波乱万丈セレブ”アンミカがセレブへの道を指南!?『モリーズ・ゲーム』スペシャルトークイベント レポート | 映画がもっと面白くなる映画情報サイト「ムビッチ」
http://moviche.com/contents/news/67452/

映画『モリーズ・ゲーム』公式 (@mollysgamejp) https://twitter.com/mollysgamejp?s=09
(ポーカー映画としても楽しめる本作!鑑賞前に公式twitterが呟いている"ポーカーワード"を予習しておけば、より楽しめます!!)
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