へたれ

モリーズ・ゲームのへたれのレビュー・感想・評価

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)
3.7
良かったとこ1 安定のソーキン節
実話のはずだけど、モリーのキャラクターはアーロン・ソーキンが作ったとしか思えない頭の回転が速さ。アーサー・ミラーの「るつぼ」を遠回しに引用しつつ状況を似せてくるところ。突然始まる銀河の中心の話。初監督作でも今までの脚本作と全くブレないところは良かった。

良かったとこ2 ジェシカ・チャステインとイドリス・エルバ
この2人がいなかったら、この高速会話劇は成り立たなかった。ジェシカ・チャステインは、「女神の見えざる手」でも似たような頭の回転が早すぎる女性を演じていたけど、この手のキャラを演じるには一番適任だった。

ダメだったとこ1 デヴィッド・フィンチャーのマネ
女性版「ソーシャル・ネットワーク」と言っていいぐらい、編集から情報のグラフィカルな表示からBGMまで似ている。フィンチャー組の助監督が監督デビューしたのかと思うぐらい。

ダメだったとこ2 父親問題
なんだかんだで父親が問題を抱えているのはいつものことだけど、終盤のケヴィン・コスナーとの会話シーンは唐突だし、父親問題を無理矢理持ち込んできた感がある。
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