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殺人者の記憶法のバナバナのレビュー・感想・評価

殺人者の記憶法(2017年製作の映画)
5.0
獣医のビョンスはアルツハイマーに侵されていたが、実は連続殺人鬼。
事故で頭に怪我を負ってからは静かに暮らしていたのだが、近隣の町で、
若い女性ばかりを狙う新たな連続殺人事件が起こり、なんと自分の娘に魔の手が迫る。

と、ストーリーだけでも面白いのだが、演出も、ビョンスがアルツハイマーなものだから、これが現実なのか、彼の妄想なのかのがハッキリせず、本当にハラハラした。

アルツハイマーなのに堂々と車を運転し、警察官もそれを止めないなど、
ご都合主義なところもあるにはあるが、そんな小さな事などどうでもよいと思わせる程、展開がどうなるか先が読めないので、むっちゃ面白かったです。

ビョンス役のソル・ギョングの、顔が半分だけピクピクする演技が凄すぎる!
またキム・ナムギルも、過去の事を思い出している、ほんの一瞬だけ表情が緩むところも良かった。
それに、娘への愛は本物だった、というところもちゃんと描けていたので泣けました。

原作が韓国でベストセラーになったというのも頷けるし、夢か現かをこの様に上手に映像化した脚本や演出力も凄いと思いました(エンディングの歌、明日のジョーかと思った)。
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