まるちよ

ハロウィン・レポート キル・オア・トリートのまるちよのレビュー・感想・評価

1.5
ハロウィンシーズンのお化け屋敷フリークが危ない目に遭うだけの映画、その2。
前作のラストで、青い骸骨と名乗る団体に襲撃され、棺桶に閉じ込められる主人公たち。
実はその後全員警察に救助されて、実行犯は逃げた後だった・・・。なんやそれ!
その事件で一躍ネットでは有名人になった女主人公。
恐怖体験から二度とお化け屋敷なんて行かないぞ、とトラウマになってしまっている。
そんな状況の中1年後のハロウィンに再びお化け屋敷めぐりに連れ出そうとする友達たち。

なんていうか、お化け屋敷に行く理由の部分が1も2も不透明だから感情移入もヘチマも無いのが辛い。
何件かお化け屋敷を周る描写はPOVで実際にお化け屋敷を体感しているようで楽しい。
1と違ってゾンビの大群から逃げつつマラソンするイベントとか、ゾンビの脳みそを模した料理を早食いするイベントとか(なぜかフードファイターの小林が実名登場する)、ロードムービーとしては良い映画だと感じる。
無理に物語性を付けようと後半はまたしても青い骸骨の連中が関わってくるんだけど、そこらへんから何故かつまらなくなってしまうという悲しい脚本。
一番怖がらせたい場所が怖くないのは、1で青い骸骨側が殺人鬼ではないとわかってしまっているからだと思う。

オチを見ると、青い骸骨が殺人集団ではないことが納得なんだけど、なんだかなーって終わり方。
導入部分とオチだけ見ると圏外も危ういクソ映画なんだけど、まあ途中のお化け屋敷体験シーンが面白いからそこだけは評価したい。

◆良いところ
- 1もそうなんだけどお化け屋敷の描写がリアル且つ楽しくて良い
- 登場する役者はみんな無名だけど、自然な演技がとても良い

◆悪いところ
- 肝心の脚本がクソ
- 1からの伏線回収が一切出来ていない
- 一番奇妙だった仮面の少女の出番が少ない
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