山田孝之主演の25分という短い作品。
会社への行き帰りの電車で鑑賞。
のんびりとした田舎らしい空気が漂いつつも、のっけから閉塞感感じちゃったのはヒロインの母親が言った「振袖着るのなんて、これで最後にしなさいよ」の一言のせいか。うるせえ、好きなだけ着させろ！と人生において来たことがない私、心中でシャウトした。
高志とともえは高校時代の恋人。何年かぶりに出会った2人の甘酸っぱい感じが描かれている。甘酸っぱいというよりは、昔と変わってしまったお互いに、薄れてしまった記憶にと、戸惑う感じがリアルだった。
別れたあともこんなに穏やかに会えるってことはそんなに悪い別れ方をして訳じゃないんだろうな、って思ったりして。2人の間の空気感から、もしこの人と結婚していたら…ってifを感じ取れたりなんかもした。
友達の結婚式参列するためにうなじを剃ってもらいに来たものの、ついでに切ってもらった前髪があまりにもパッツンで笑ってしまった。自転車漕いでも風になびかぬ重めの前髪、強い。
絶賛不倫にお疲れちゅうの独身女子ともえと、実家の床屋を継ぎ妻子持ちの高志は一見すると真逆に見えるんだけど、高志の妻も子も全く出てこずなんとなく寂しげに見えたのは、もしかして家庭が上手くいっていないのか？とも思わせたりしてくるので面白く見れた。
別に過去を懐かしんで2人がまた付き合うとかそういうンじゃなくて、ただ懐かしみ、ほんの少し哀愁を漂わせ、前に進むって感じの話。
エンドロール後にもちょこっとだけ映像があるので、もしこれから見る方はぜひラストまで。
シャツからのぞく山田孝之の胸毛が見れるぞ。
