韓国の素晴らしいジャーナリズム魂を観た
イ・ミョンバクとパク・クネ政権の約9年間にわたる言論弾圧の実態を告発した韓国製ドキュメンタリー
隣国の腐敗しきった政治状況を俯瞰してる分にはめちゃくちゃ面白かったけど、『i 新聞記者ドキュメント』を観てる以上、日本も全く他人事だとは思えないしゾッとする
言論や報道の自由に右も左も関係ない
マスコミが権力に屈してしまえば、そんな国に明るい未来はないということを改めて痛感させられる映画だった
そもそも報道されていないような全く知らない事ばかりで純粋にめちゃくちゃ面白かったし、非常に見応えのドキュメンタリーだったので食い入るように観てしまった
韓国のマスコミが政府によって徐々に占領されていく過程なんか、もはやほとんどフィクション映画
そんなフィクション映画のような出来事が次々と展開し、権力による露骨な介入を強いられ、次々と弾圧されるKBSやMBCやYTNなどの公営放送局
それでも屈せずに立ち向かおうとする不屈のジャーナリズム精神を持った記者達の姿は激しく胸を打つ
因みに国際ジャーナリスト組織・国境なき記者団が毎年発表している「世界報道自由度ランキング」2020年の結果は、韓国は42位で日本は66位
つまりこの映画で映し出される国のトップやその側近の腐り具合も、決して対岸の火事ではないと肝に銘じておかなければ…
2021 自宅鑑賞 No.194 U-NEXT