牛猫

ジョン・ウィック:パラベラムの牛猫のレビュー・感想・評価

3.4
追われる身となったジョンが、迫りくる暗殺集団との戦いに挑む話。

正直組織がどうとか、ホテルがどうとか、細かい設定や人物の関係性は忘れてしまっていたけど、全然問題なく楽しめた。

必ずどこかにタトゥーが入ってる組織の雰囲気は厨二心をくすぐられる。事務系のおばちゃんの肩にもガッツリ入っていて、映画冒頭の描写として世界に没入できて申し分ない。
そこからの最初のアクションもテンション上がる。武器屋、厩舎、カーチェイスと舞台を変えながら襲いかかる刺客たちを流れるような武器捌きで倒していくのに痺れた。
前作までも十分凄かったけどアクションの派手さはシリーズ随一だろう。
いきなり出てきていきなりいなくなったハルベリーのツワモノ感もなかなかハマってる。犬とのコンビネーションは新鮮だったし華やかだった。ピンチの時に敵に飛びかかってくれるなんてFF8を彷彿とさせる。前作からキアヌの相棒となったピットブルにも見せ場があれば良かったのに。

そして今作から登場した問題の寿司屋。きゃりーぱみゅぱみゅのBGMをバックに出てきた時は絶対すぐ殺されると思ったのに強すぎる。それもそのはず側近の一人として従えていたのがザ・レイドでお馴染みのヤヤンルヒアンだった。強化ガラスに囲まれた不思議なステージもラスボス前の大一番って感じで熱かった。
しかし、今更ながらキアヌの長髪がどうも野暮ったくて強そうに見えない。少し太ったようにも見えるし、動きももっさり気味だし、ところどころセガールに見えた。敵サイドが素晴らしいだけにもっと作り上げて欲しかった。

相変わらず中身ゼロでアクションに全振りな内容だったけど、次回作への引きは上手いしとハルベリーの再登場が楽しみ。
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