噛む力がまるでない

ターミネーター ニュー・フェイトの噛む力がまるでないのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

えらく割りきったプロットですね。
シリーズ(ジョンやスカイネット)のしがらみを引きずらず、バッサリと。でも、「いつものターミネーターをやりましょうや」っていう精神が中心にあって、いい判断だと思いました。どうせ無茶苦茶なシリーズなんだし、いいんじゃないでしょうか。

プロットでさらにすごいなと思ったのが、「ミッションを果たしたターミネーターはそれからどうするのか?」という点。
今まで絶対に踏み込めなかった部分に加えて、2以降から何となく描いてきた「心なき者が心を得る」へのかなり大胆なアンサーというか。シュワを再び呼び込むための強引なアイデアに見えなくはないんですが、新しい息吹を感じました。あと、意外と5の要素を結構引き継いでますよね。

「もう戻らない」という台詞。そのあとのサングラスをかけそでかけない仕草に、シュワの卒業を垣間見たりしました。感謝。

そんなシュワも、帰ってきたリンダ・ハミルトンも(もっと言えばキャメロンも)、一歩引いて新しい世代に話を託そうとしている。
問題になってくるのがオリジナルキャストに負けない強力な役者。一体誰を呼んで来たか?
そこで出ました、マッケンジー・ディヴィス。大大大正解。
長年愛されるシリーズ物の中で新しいスターが誕生する瞬間をわたしは見た! 今世紀最高のチェーンアクションがここに! 必見!