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神と共に 第一章:罪と罰のinotomoのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
4.2
消防士として働くジャホンは、火災現場で子供を助けようとして、自らの命を落としてしまう。彼の前に現れたのは、冥界からの使者のドクチュンとヘウォンメク。冥界では死者の人生を振り返りながら、7つの裁判を行い、全ての裁判で無罪になったら新たな人生を送るために生き返ることが出来るという。ドクチュンとヘウォンメク、そして冥界でジャホンを待っていたカンニムは、ジャホンが裁判をクリア出来るよう弁護と護衛にあたる。真面目で勤勉なジャホンは、裁判を難なく勝ち進められると思っていたが、裁判が進むにつれ、ジャホンの知られざる一面が浮かび上がってくる。

韓国の人気Webコミックが原作で、この原作が注目されていることは知っていた。CGを多用し、迫力ある映像とアクションが満載で、痛快な作品になっている一方、家族愛や友情が物語の中心にあり、ドラマとして見応えがある。私の好きな「新感染」ほどまでの満足感ではないけど、まさに今の韓国で作られてる映画の中では、最高級のエンタメ作品なのではないかと感じた。出来れば大きなスクリーンで見たかった。

冥界を題材にしているというプロットがまず面白いし、母が子を、子が母を思う気持ちにグッとくるし、ジャホンの弟のスホンが、兵役に就いている中で、可愛いがっていた後輩兵士との結びつきと、2人の間に起こる、ある出来事にが何とも切ない。
そして演じている役者達の顔ぶれが豪華。カンニムを演じたハ・ジョンウが実質主演なんだけど、相変わらずの渋さを兼ね備えたカッコ良さ。ヘウォンメクを演じたのは、大好きなチュ・ジフン。モデルあがりの抜群のスタイルにロングコートが似合う。ちょっと斜に構え、どこか飄々としているヘウォンメクにぴったり。最近のジフンの活躍は、本当に凄い。他にもゲスト出演的に多くのスターが出演しているのだけど、閻魔大王を演じたイ・ジョンジェも贔屓の俳優なので、これも嬉しかった。他にもキム・ハヌルやキム・ヘスク、オ・ダルスなど、まさにオールスターキャスト。このキャスティングだけで、エンタメ作品としての魅力が溢れていると思う。

この作品は二部作で、続編はカンニム達の過去が描かれるみたいなのと、メインキャストでマ・ドンソクが出るみたいなので、これも楽しみ。早く続き見なくちゃ。
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